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更新日:2012年1月23日

練馬清掃工場建替計画がまとまりました

完成イメージ図

この度、東京二十三区清掃一部事務組合では、一般廃棄物処理基本計画に基づき、練馬清掃工場建替計画を策定いたしました。策定にあたっては、素案の段階で説明会を開催し、区民の皆さまからご意見を伺い、参考とさせていただきました。

今後、東京都条例による環境影響評価の手続きを進め、平成22年度から工事を開始する予定です。

以下に、練馬清掃工場建替計画の内容と、説明会等においていただいた主なご意見・ご質問とそれに対する当組合の見解を掲載いたします。

練馬清掃工場建替計画

1.建替方針

一般廃棄物処理基本計画により、練馬清掃工場の建替えを行う。

2.場所

練馬区谷原六丁目10番11号

3.敷地面積

約15,000平方メートル

4.施設概要

(1)施設規模

500トン/日(250トン/日・炉×2基)

(2)建築物

工場等(管理諸室を含む)鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)1棟ほか付属棟

(3)プラント設備

ア.焼却炉 全連続燃焼式火格子焼却炉
イ.公害防止設備

(ア)大気汚染防止 煙突からの排ガスは、次の処理性能を確保する。
処理性能

  • 硫黄酸化物 10ppm以下
  • ばいじん 0.01g/m3N以下
  • 窒素酸化物 50ppm以下
  • ダイオキシン類 0.1ng-TEQ/m3N以下
  • 塩化水素 10ppm以下
  • 水銀 0.05mg/m3N以下

処理方式

  • ろ過式集じん方式
  • 湿式洗浄方式
  • 触媒脱硝方式

(イ)水質汚濁防止 施設排水は、下水道法による排除基準に適合させ公共下水道へ放流する。
処置方式 凝集沈殿ろ過処理方式

(ウ)騒音・振動防止 施設の騒音・振動発生機器等は極力屋内に配置し、防音・防振対策を行う。

(エ)臭気防止 ごみバンカ内の空気を燃焼用空気として使用し、熱分解により臭気を取り除くほか、エアカーテン、自動扉、脱臭設備等により臭気対策を行う。清掃車等は、自動洗車装置により洗浄を行う。

(4)煙突

外筒鉄筋コンクリート造 内筒鋼製 高さ地上約100メートル

(5)その他

ア.ごみの搬入
既存工場と同様に、原則として練馬区から発生するごみを中心とし、一部周辺区から搬入する。

イ.灰の処理
清掃工場の主灰及び飛灰は、原則として板橋清掃工場の灰溶融施設で処理する。

5.建設工程

工場配置図

住民説明会においていただいたご意見・ご質問とそれに対する当組合の見解

1.住民説明会の開催状況

日時

9月8日(土曜日)14時00分~15時30分

9月9日(日曜日)10時00分~11時40分

9月11日(火曜日)19時00分~20時30分

9月13日(木曜日)19時00分~20時50分

会場

橋戸小学校

練馬清掃工場

土支田区民館

石神井公園
区民交流センター

参加人数

15名

29名

16名

40名

2.いただいたご意見、ご質問の内訳

説明会場

ご発言

26名

用紙提出

1名

FAX

1名

Eメール

1名

29名

3.主なご意見・ご質問とそれに対する当組合の見解

No.

ご意見・ご質問

当組合の見解

1

なぜ、練馬清掃工場の建替えが必要なのか。

基本計画では、将来ごみ量を推計し、ごみを適正に処理ができるように施設整備計画をまとめています。練馬清掃工場については、老朽化が進行しているため、適正処理に必要な工場として建替えを行うものです。

2

ごみ量は、基本計画の予測よりも少なくなっている。過剰な工場の建設は中止すべきだ。

景気の動向により事業系ごみ量は、大幅に増減することが考えられます。また、清掃工場の建替えには8~9年かかることから、今後のごみ量については、長期的に捉えていく必要があり、練馬清掃工場の建替えは必要なものと考えています。

3

600トンから500トンへ縮小したが、さらに小さい工場にすべきだ。

ごみの安定的処理や、当該敷地での建設可能規模等、総合的に判断して600トンから500トンに縮小したもので、さらに縮小することはできません。

4

清掃工場は必要な施設なのか。

最終処分場の延命化を図る必要もあり、焼却は現時点で最も確実で衛生的なごみ処理方法であると考えています。

5

外環道の換気塔も建設され、ますます公害が心配だ。

清掃工場の建替えにより設備は新しくなり、また法規制値より更に厳しい自己規制値を設定しますので、環境への負荷は現在よりも軽減されることになります。

6

建替工事中のごみの収集・処理はどうするのか。

ごみは光が丘清掃工場や板橋清掃工場などの周辺工場に運ぶことになりますが、収集車の台数を増やして区民の方に不便をかけないようにしたいと考えています。(練馬区答弁)

7

三原台温水プールは、工事中はどうなるのか。

温水プールには自前のボイラが設置されていますので、工事中でも開業する予定です。(練馬区答弁)

8

工場周辺で色々な調査をしていたが何か。

建替えにより周辺環境がどのように変化するかを予測する環境影響評価の作業の一環です。

9

約1年前、練馬清掃工場に関する新聞報道があった。情報をもっと公開すべきである。

燃焼状態の維持管理面に問題がありましたので、設備を補修し、運転マニュアルの見直しを行いました。その後は適正に維持管理を行っています。
なお、維持管理に関する記録は、従前から工場において公開をしています。

10

空地を増やし地域住民に開放できないか。

工場の外周部には今までと同様に緑地を配置しますが、管理上の問題から、住民の方々に対し工場敷地内の開放を行うことは難しいと考えています。

11

敷地東側は直接民地に接しており、環境上の配慮がほしい。

現在ある防音壁については、工場側に2mセットバックし、その間に緑地を確保する計画です。また、防音壁の高さも、民家側から見て約50cm低くします。

12

屋上緑化は住民からは見えず意味がない。

屋上緑化と壁面緑化については、地球温暖化防止とヒートアイランド現象の軽減に寄与するものと考えています。

13

大規模開発では開発面積の3%の提供公園が必要なのではないか。

練馬区のまちづくり条例には、提供公園の規定がありますが、これは住宅を対象としたものであり、清掃工場はこの規定には該当しません。

14

隣接する住宅地の環境を良好に保つためにも、工場外周部の緑化を十分に図るべきだ。

地域の環境を守る観点から工場外周部の緑化に努力しました。西側の歩道を2mに拡幅し、工場の内側に緑地帯を設けます。南北側道路は、比較的車両の通行が少ないので、道路に沿って2m幅の緑化帯を設けます。

15

高さ規制が決まっていない中で、緩和の特例を協議しているのはおかしい。

練馬区の高さ制限に関しては、練馬清掃工場の計画通知の時期(平成23年頃)では計画の変更ができなくなりますので、想定される範囲で事前に練馬区と相談を行ったものです。

16

経費がかかるので、地下化を止めてほしい。

北清掃工場では地下24m、豊島清掃工場では地下20mと、既存工場でも地下化を行ってきています。地下化により経費増となりますが、環境を守る観点から必要な経費と考えています。

17

風通しのことも考えているのか。

建物外周に空間を確保し、また低木、中木の植栽の配置にも配慮してまいります。

18

工事中の振動が心配だ。

工事には、低騒音・低振動型の機器を使用するなど、できる限り影響がないよう万全の体制で取り組んでまいります。

19

煙突の耐震性について教えてほしい。

建築基準法では、60mを超える煙突にも、超高層ビルと同じ高い耐震性が求められます。通常の構造計算と違い、地震波を用いて計算し、さらに、国が定める指定機関において構造評定を取得することになります。

お問い合わせ

建設部計画推進課推進係

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