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  • もし清掃工場がなかったら・・・?
  • 衛生問題 コレラの流行に学んだ公衆衛生
  • 害虫問題 「ハエの天国」と呼ばれた夢の島
  • ごみ戦争 ごみ問題で勃発した都市の戦争
  • 環境汚染 ごみ処理と環境負荷の低減
  • 埋立地問題 埋立地の寿命はあと何年?

もし清掃工場がなかったら・・・?

CHAPTER.05 埋立地の寿命はあと何年?

江戸時代から続く埋立事業は限界に近づいている

東京のごみ埋立地は東京湾しかない

そのまま埋立てられた粗大ごみ(写真:東京都清掃事業百年史)

わたしたちの生活の豊かさ、便利さが向上するとともに、ごみ量は増加の一途をたどることになりました。このため、ごみの排出抑制や焼却、不燃ごみ・粗大ごみの破砕による埋立量の圧縮といった課題に取り組みます。しかし、埋立処分場は膨大なごみにより次々と満杯になっていきました。現在、埋立作業が行なわれている中央防波堤新海面処分場は23区の最後の埋立処分場です。

燃やせるものは焼却処理してごみ容積を圧縮

埋立処分場で行列をつくる清掃車(写真:東京都清掃事業百年史)

残された貴重な埋立処分場を一日でも長く使用するためには、ごみの減量とともに、排出されたごみの容積を減らすことが大切です。ごみは清掃工場で焼却することで、容積が約20分の1になります。さらに、焼却した灰を溶融して「スラグ」にすると、もとのごみの約40分の1にまで減容されます。現在、東京23区のごみは様々な努力により少しずつ減少しています。東京をごみの街にしないために、一人ひとりがごみになるものを減らし、資源の再使用やリサイクルに取り組むことが大切です。

[総評]

今一人ひとりに最も求められているのは「ごみを減らす努力」