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更新日:2023年3月17日

Q&A

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環境汚染防止対策について

 1.清掃工場の公害防止設備にはどのようなものがありますか?

清掃工場では、ごみを焼却処理する過程で有害物質の発生を燃焼管理により抑制し、公害防止設備で削減・無害化しています。清掃工場の公害防止設備には大気汚染防止対策、水質汚濁防止対策、悪臭防止対策、騒音・振動防止対策などを目的とした様々な設備があります。そのため、清掃工場では、焼却のための設備よりも公害を防止するための設備の方が数多くあります。
清掃工場の公害防止設備(可燃ごみの処理のページへリンク)

 2.清掃工場の外に有害物質が出ていないか、どのように確認しているのですか?

清掃工場では、大気汚染防止法で規制されている排ガス中のばいじん、塩化水素、硫黄酸化物、窒素酸化物を自動測定装置で常時測定しています。これに加えて、排ガスや排水などに含まれる他の有害物質についても第三者機関による定期測定を実施しています。測定結果からは、国の法律や東京都の条例の基準値のほかに、これよりも厳しく清掃一組で定めた自己規制値(協定値)も下回って処理ができていることを確認しています。

 3.定期測定では、どのような項目について調査していますか?

定期測定では、清掃工場ごとに排ガス、排水、焼却灰・飛灰、汚水処理汚泥、周辺大気環境などを測定しています。

環境測定結果(環境調査のページへリンク)

 4.ダイオキシン類について、どのような測定をしていますか?

ダイオキシン類の測定は、ダイオキシン類対策特別措置法及び下水道法の規定により、清掃工場ごとに、排ガス、排水、焼却灰、飛灰、汚水処理汚泥などについて定期的に測定しているほか、法律で測定が義務付けられていない周辺大気、雨水排水についても、定期的に測定し環境汚染の防止に努めています。

ダイオキシン類の測定結果(ダイオキシン類測定結果のページへリンク)

 5.清掃一組が守っている基準値とは何ですか?

基準値には、大気汚染防止法、下水道法、ダイオキシン類特別措置法などの国の法律や東京都の条例で定めているものがありますが、これらに加えて清掃一組では、さらに厳しい自己規制値(協定値)を定めています。清掃一組では、法律・条令と自己規制値(協定値)を遵守することで環境保全対策を徹底しています。

地球温暖化防止の取組について

 6.二酸化炭素排出量を削減するためにどのような取り組みをしていますか?

清掃工場内で稼働する機器の省エネルギー化、ごみの焼却時に発生する熱の有効利用などに取り組んでいます。
まず、機器の省エネルギー化については、高効率の照明器具の使用や、ポンプやファンを無駄なく回転させるためのインバーター化を進め、使用するエネルギーの削減に努めています。

また、清掃工場では、ごみ焼却により発生する熱エネルギーを売電や熱供給に有効利用します。つくられた電気や高温水などは、清掃工場を稼働するために施設内で利用して、電力購入量や燃料費を削減します。さらに、余った電気や高温水などは外部へ供給しているため、供給先では燃料の使用量が減り、相対的に二酸化炭素排出量を減らすことにつながっています。

 7.二酸化炭素を清掃工場から出さないように処理できないのですか?

最近では、焼却から発生する二酸化炭素を集めて、地中深くや深海に閉じ込める技術などが研究されていますが、まだ実現には至っていません。清掃一組では、こうした技術についても調査し、その動向の把握に努めています。

 8.可燃ごみの焼却に関わる温室効果ガス排出量はどのように算定されているのですか?

清掃一組では、国と東京都に対し、それぞれの法律・条例に基づいた排出量算定のもと温室効果ガスの排出量を報告しています。

対象となるガスは、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFC)、パーフルオロカーボン類(PFC)、六ふっ化硫黄(SF6)の6ガスです。各ガスの排出量に地球温暖化係数を乗じ、二酸化炭素の単位に換算して算定しています。

 9.家庭から出されるごみを含む廃棄物による二酸化炭素排出量は、日本全体の二酸化炭素排出量のうちどのくらいの割合を占めていますか?

日本全体の二酸化炭素排出量は12億6百万トンで、このうち家庭から出されるごみを含む廃棄物による排出量は約2.4%を占めています(独立行政法人国立環境研究所2016年度の温室効果ガス排出量(確報値)より)。
ごみを焼却処理すると、どうしても二酸化炭素などの温室効果ガスが発生してしまいます。皆さんが日常生活の中で、ごみを減らす努力をしていただくことは、日本の二酸化炭素排出量削減に貢献することになります。

資源・エネルギーの回収について

 10.清掃工場では熱エネルギーの有効利用を進めていますが、発電効率はどのくらいですか?

清掃一組の清掃工場における発電効率は、最も高い杉並清掃工場で約24%となっています。清掃工場における発電効率とは、ごみを焼却した時に出るエネルギーのうち発電して、電力として回収した割合をいいます。
清掃工場の発電効率は、火力発電所の発電効率と比較されることがあります。火力発電所は、石油やガスといった単一の原料を燃料としているため、発電効率が40%程度と高くなっています。一方、清掃工場は、「ごみ」というさまざまな性状で、湿った物も含まれるものを燃料としているため、火力発電所と発電効率について単純に比べることはできません。本来、清掃工場はごみを安全に安定的に処理するための施設であり、発電は処理の過程で発生する熱を出来る限り有効利用するために行っているものです。

 11.ごみから作ったスラグは土木資材などに使っても安全ですか?

清掃一組では、スラグの性状を確認するため、安全性や材料としての試験を行っています。

JIS(注)が制定された道路用およびコンクリート用骨材への用途だけではなく、すべての用途について、JIS規格に準じて品質を管理しています。
(注)JIS=日本産業規格

 12.生ごみは清掃工場で燃やさないで、たい肥にしたほうがよいのではないですか?

現状では、東京23区のように多くの人口を抱える都市において、すべての生ごみをたい肥にすることは困難です。

まず、不特定多数の排出者から出てくる生ごみには、たい肥化に適さない物や危険物の混入、水分・塩分濃度のばらつきなどの課題があります。また、生産された大量のたい肥を安定的に使用する農家などの需要者を確保する必要もあります。

東京23区では、家庭向けの生ごみ処理機やコンポスト化容器への補助や学校給食のたい肥化などを行っている区もあります。

地域とのコミュニケーションについて

 13.清掃工場を見学するにはどうしたらよいですか?

各清掃工場では設備全体が分かるような見学者通路を設けて、定期的に見学会を開催しております。見学者通路には設備の模型やパネルが設置されており、工場の職員が案内しています。

個人の方は、HPに掲載されている各工場の見学会の日程に合わせて電話で申し込んでください(各工場月に1・2回の開催)。
10名以上の団体の方は、各工場に電話で申し込み日程を調整してください。
工場見学について(清掃工場見学ページへリンク)

 14.ごみ処理や清掃工場について紹介した資料を、どこで見ることができますか?

各清掃工場や本庁舎(千代田区飯田橋)では、清掃一組が発行した資料や各工場の資料を見ることができます。
清掃一組の発行する主な資料(パンフレットのページへリンク)
また、特別区自治情報・交流センター外部サイトへリンクでは、清掃一組の様々な資料が貸し出し・閲覧できますのでご利用ください。

 15.こどもがごみ処理や清掃工場を勉強するために分かりやすい資料はありますか?

「ごみれぽ23Kids」という冊子を発刊しています。
ごみれぽ23Kids(ごみれぽ23、ごみれぽ23Kidsのページへリンク)

またHPでは、キッズページや環境学習ソフト「ごみ怪獣から町を救え」など、楽しく学べるコンテンツを掲載しています。
キッズページ
ゲームで遊ぶ・クイズで学ぶごみ怪獣から町をすくえ!

その他

 16.環境を守るために私たちにできることは何ですか?

東京23区や清掃一組では、環境に配慮した取組を行っていますが、ごみを処理する過程ではどうしても環境に負荷はかかります。

そこで、区民の皆さんに身近なごみ・リサイクルなどについて関心を持っていただき、最終的にごみとなる量を減らすことが、環境を守ることにつながります。具体的な実践としては、(1)ごみになるものを減らす(リデュース)、(2)捨てずにまた使う(リユース)、(3)もう一度資源として生かす(リサイクル)の3R(スリーアール)運動があります。

お問い合わせ

総務部総務課広報・人権係

〒102-0072 東京都千代田区飯田橋三丁目5番1号東京区政会館14階

電話番号:03-6238-0613

ファクス:03-6238-0620