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更新日:2022年9月5日

焼却灰の資源化事業について

焼却灰の資源化事業とは

清掃工場で可燃ごみを焼却処理した際に発生する灰の多くは東京湾にある最終処分場に埋め立てられています。しかし、今後、新たに東京港内に最終処分場を確保することは極めて困難です。

清掃一組では埋立処分量の削減及び資源の有効利用を目的として、平成25年度から主灰のセメント原料化について実証確認を行ってきました。この結果、安全で安定的に実施することが確認できましたので、平成27年度から本格実施することとしました。令和3年度は59,785トンの焼却灰を資源化しました。
また、平成30年度から焼却灰の徐冷スラグ化の実証確認を開始し、令和2年度から本格実施することとしました。令和3年度は8,818トンの焼却灰を資源化しました。
さらに、令和2年度から焼却灰の焼成砂化の実証確認を開始し、令和4年度から本格実施することとしました。


令和4年度における本格実施の概要は、次のとおりです。

  1. 計画量
    69,250トン(セメント原料化 60,300トン 徐冷スラグ化 7,950トン 焼成砂化 1,000トン)
  2. 搬出施設
    中央、港、北、品川、大田、大田第一、多摩川、千歳、渋谷、杉並、豊島、板橋、練馬、光が丘、墨田、新江東、有明、足立、葛飾の各清掃工場と中防灰溶融処理施設(主灰の積替え)
  3. 処理施設
    (1)セメント原料化
    北海道、青森県、岩手県、新潟県、埼玉県、山口県、福岡県、大分県に所在するセメント工場10か所
    (2)徐冷スラグ化
    福島県、茨城県、栃木県、神奈川県、愛知県に所在する資源化施設5か所
    (3)焼成砂化
    埼玉県に所在する資源化施設1か所

今後も焼却灰資源化事業を順次拡大していきます。

セメント原料化の流れ

セメント原料化とは、清掃工場で発生した主灰をセメント工場まで運搬し、セメントの原料として有効利用するものです。セメントの原料は、石灰石、粘土、けい石、鉄原料、石こうに分類されますが、主灰はこの中の粘土の代替原料として使用するもので、普通ポルトランドセメント(※)として製造されます。

(※)国内で消費されるセメントの約70%を占める最も一般的で汎用性の高いセメント

セメント工場における処理(参考)

sementonagare

徐冷スラグ化の流れ

徐冷スラグ化とは、焼却灰(主灰、飛灰、不燃物)をセメント原料化と同様に資源化施設まで運搬し、高温で溶融して2~3日かけてゆっくり冷却(徐冷)すると大きな岩状のスラグが製造されるものです。
徐冷スラグを破砕、分級することにより、路盤材やコンクリート用資材など幅広く使用されます。

資源化施設における処理(参考)

 

suragu2021

焼成砂化の流れ

焼成砂化とは、焼却灰(主灰、飛灰、不燃物)を資源化施設まで運搬し、約1,000℃で焼成して無害化した後に、粉砕・造粒を行い製造されるものです。
下層路盤材や雑草抑制資材などに使用されます。

資源化施設における処理(参考)

syouseisuna

運搬の流れ

unnpann2021

焼却灰運搬の様子

 

新江東清掃工場における焼却灰搬出の様子

貨物列車にコンテナを積込む様子

セメント工場における焼却灰受入れの様子

(鉄道輸送用コンテナ)

セメント工場における焼却灰受入れの様子

(船舶輸送用コンテナ)

 

 

お問い合わせ

施設管理部管理課焼却灰資源利用係
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋三丁目5番1号東京区政会館13階
電話番号:03-6238-0716
ファクス:03-6238-0740