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更新日:2024年6月12日
清掃工場で可燃ごみを焼却処理した際に発生する灰の多くは東京湾にある最終処分場に埋め立てられています。しかし、今後、新たに東京港内に最終処分場を確保することは極めて困難です。
清掃一組では埋立処分量の削減及び資源の有効利用を目的として、平成25年度から主灰のセメント原料化について実証確認を行ってきました。この結果、安全で安定的に実施することが確認できたため、平成27年度から本格実施をしています。令和5年度は71,237トンの焼却灰を資源化しました。
また、平成30年度から焼却灰の徐冷スラグ化の実証確認を開始し、令和2年度から本格実施しています。令和5年度は18,737トンの焼却灰等を資源化しました。
さらに、令和2年度から焼却灰の焼成砂化の実証確認を開始し、令和4年度から本格実施しています。令和5年度は998トンの焼却灰等を資源化しました。
令和6年度における焼却灰資源化事業の計画概要は、次のとおりです。
今後も焼却灰等の資源化事業を順次拡大していきます。
セメント原料化とは、清掃工場で発生した焼却灰を資源化施設まで運搬し、セメントの原料として有効利用するものです。セメントの原料は、石灰石、粘土、けい石、鉄原料、石こうに分類されますが、焼却灰をこの中の粘土の代替原料として使用し、普通ポルトランドセメント(※)を製造します。
(※)国内で消費されるセメントの約70%を占める最も一般的で汎用性の高いセメント
徐冷スラグ化とは、焼却灰等をセメント原料化と同様に資源化施設まで運搬し、高温で溶融して2~3日かけてゆっくり冷却(徐冷)することで大きな岩状のスラグを製造するものです。
徐冷スラグを破砕、分級することにより、路盤材やコンクリート用資材など幅広く使用されます。
焼成砂化とは、焼却灰等を資源化施設まで運搬し、約1,000℃で焼成して無害化した後に、粉砕・造粒を行い、人工砂を製造するものです。
下層路盤材や雑草抑制資材などに使用されます。
コンテナによる焼却灰の搬出(新江東清掃工場) |
貨物列車にコンテナを積載(都内鉄道貨物駅) |
資源化施設における焼却灰の受入れ(鉄道輸送用コンテナ) |
資源化施設における焼却灰の荷下ろし(鉄道輸送用コンテナ) |
資源化施設における焼却灰の受入れ(船舶輸送用コンテナ) |
資源化施設における焼却灰の荷下ろし(船舶輸送用コンテナ) |
お問い合わせ
施設管理部管理課焼却灰資源利用係
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋三丁目5番1号東京区政会館13階
電話番号:03-6238-0716
ファクス:03-6238-0740