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更新日:2023年3月17日
令和3年5月19日に特許出願していた清掃一組職員による発明について、令和4年12月9日に特許として登録されました。
清掃一組では、今後も工場運営の中で改善や創意工夫を重ね、優れた技術を生み出していくよう努めていきます。
発明の名称:オゾン濃度測定を利用した回転機の絶縁劣化診断方法
発明の概要
(仕組み)
当組合では清掃工場でごみを焼却する際に、その熱を利用して蒸気タービン発電機による発電を行っていますが、既存の仕組みでは運転中の発電機の劣化状態を把握することは困難でした。
蒸気タービン発電機が劣化すると発電機内部で放電が発生し、発電機内の空気中の酸素からオゾンが生成されます。
このオゾン濃度と発電機の劣化については、相互に関連していることが以前から知られていましたが、診断への応用は一般的ではありませんでした。
本発明は、清掃工場で運転中の発電機において測定したオゾン濃度を基に、測定方法と劣化診断基準を考案し、オゾン濃度測定を利用した発電機の劣化診断を実用化したものとなります(参考)。
(業務への効果)
この劣化診断方法を活用することで、清掃一組の清掃工場の発電機において、運転中に、1回当たり1時間程度の短時間かつ数千円程度の低コストでの劣化診断が可能となります。
定期的に測定を行うことで、発電機の劣化状態や経年による変化を把握することができ、予防保全を効果的に行うことにより発電機の安定稼働に繋がります。